海苔の種類
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海苔は海藻、
というのは周知の事実だと思いますが、
実は海苔には種類があります!
そして海苔には長い歴史がありました・・・!
さあ、きかねこのちょっとした海苔豆知識講座!
始まり始まり~♪
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海藻には大きく分けて三種類あります。
褐藻類、緑藻類、紅藻類。
褐藻類はワカメ、ひじき、昆布。
緑藻類はアオサやアオノリ。
そして紅藻類は私たちが食べる海苔(ウシケノリ科アマノリ属)になり、この3つが代表的な海藻です。
そしてさらに、ウシケノリ科アマノリ属はたくさんの種類があります。
なんと日本海沿岸でも30種類近く生息しており、形も色も様々です。
私たちが普段最も食べる海苔はその「スサビノリ」という種類の海藻です。
日本の養殖海苔を代表するのは、「スサビノリ」と「アサクサノリ」と言われていますが、
少し違いを説明します。
アサクサノリ
アサクサノリというと、「浅草海苔」を思いますが、
実は「浅草海苔」の名前の由来には不明な点が多く、はっきりとしたことが分かっていません。
江戸時代に隅田川下流の浅草付近で養殖していたらしいのですが・・・
実際には浅草で海苔が収穫されて、かつ売買されていた、という記録はないのだそうです。
だれが「浅草海苔」という名前を付けたのか?というのは、海苔にまつわるミステリーの一つですね。
さて、話を戻します。
アサクサノリは1960年代までは河口域など海に近いが塩分濃度の低い場所で養殖されていました。
食べると、味よし、香りよし、しかも薄くてやわらかい・・・。
しかし、病気に罹りやすく、養殖が難しい種でもあります。
実際に天然のアサクサノリは絶滅危惧種に指定されています。
スサビノリ
アサクサノリとは反対に、塩分濃度の高い外海で養殖されます。
スサビノリは光沢があり、品質に優れていますが、アサクサノリに比べるとやや厚手で硬めです。
栄養塩の少ない海域でも比較的色落ちが少なく、短時間の干出でもよく育つのでとても育てやすい種です。
前述でもある通り、昭和30年頃まではアサクサノリが主流だったのですが、
養殖技術の進歩に伴い次第にスサビノリが主流になっていきました。
それくらいアサクサノリを育てるのは、なかなか難しいことだったのです。
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けれどそのおかげで
日本中で海苔が手軽に食べられるようになったということ・・・!!
このような特徴をそれぞれ持つアサクサノリとスサビノリですが、
交雑種の研究など、もっと美味しい海苔を食べられるよう、
各地の養殖場では日々試行錯誤されています。
おいしくって体にいい海苔!!
たくさん食べたいです!!
海苔の養殖が始まったのは、江戸時代からです。
「常陸風土記」という奈良時代の書物に「海苔」と記述があります。
実際には「海苔」という言葉になったのは江戸時代後期だそうで、
当時は「紫菜」(むらさきのり)、「神仙菜」(あまのり)と呼ばれていました。
その書物の中で、常陸の国(茨城県)を訪れた日本武尊が霞ヶ浦の海岸に海苔が干してあるのを見て、
「能理波麻(のりはま)の村」と名付けたという記述があります。
また、縄文時代からおそらく海苔を日本人は食べていたのではないか、とされています。
海藻類は他の魚介類に比べ、形として後世に残らないので予測ではあるのですが、
貝などを採る時に、海藻も一緒についてくるため、おそらく食べていただろう、ということです。
さらに深堀をすると、紅藻類は普通は日光のあまり当たらない場所に生息しているのですが
海苔として食べられる藻は海面すれすれの場所にいます。
それによって他の海藻よりタンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素を含むようになったのです。
ちなみに、ビタミンB12は海苔に多い栄養素ですが、他の海藻にはあまり含まれておりません。
そして面白いことに、ウシケノリ類アマノリ属はなんと古代からあまり進化していないのだとか。
もしかすると恐竜たちも海苔を食べていたのかもしれませんね!?
なんだかロマンのあるお話ですね・・・♪
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そんな歴史のある海苔をこうやって食べられるなんて、なんだか感動です。
なんでもそうですが、最初に海苔を食べてみようと思った人が素晴らしい・・・!!そして、日々研究を重ね実践してくれている漁師さんにも感謝。そして出来た海苔を買って下さる皆様にも大感謝です・・・!!!