海苔の一番摘み・初摘みってなに?

             
         
             みなさん、こんにちは。お元気でお過ごしですか?
             
             古今東西の海苔を食べ尽くしてきた、マダム・きかねこの海苔講座の時間です。
              
              さあ、今日もあなたをめくるめく海苔の世界へと誘いますよ・・・。

は~い。
改めまして、こんにちは~。
今回は、以前から時々頂いておりましたご質問。
それに答えていこうと思います!
          
それも、ずばり。
          
                「そもそも一番海苔・一番摘み・初摘みってなんですか?」
          
      ということ。
          
                確かにね!!
      海苔の初摘みです!って書いてあっても、よくわかりませんよね。
      お店の陳列棚を見ても、色とか、堅そう?とか、それくらいしかわかりませんし。
      そのお気持ちわかります・・・。
      うん・・・。
          
               と、いうわけで! 
一番海苔・一番摘み・初摘みとは?
「一番海苔」「一番摘み」「初摘み」
                これらのキーワード、どれも意味するところは一緒です。
                海苔は海の野菜と言われいますが、(そうは見えない?そうなんですよ~)
                 土からとれる野菜、果物と同じで、収穫できる時期・旬があります。
        
                
          
          (網から海苔を収穫している様子)
   
    
一年中スーパーに並んでいると、とてもそうは思えませんよね。
                 だいたい海苔がとれる時期は11月末~4月頃。
                冬が海苔の旬です。
       なので、冬に一番最初にとれた海苔のことを一番海苔、といいます。
                 日本茶もそうですよね。新茶っていうじゃないですか。
                 海苔も同じで、一番最初に収穫したものを「一番海苔」「一番摘み」「初摘み」といいます。
                 「新海苔」とよばれたりもしますね。
            
      一番海苔の特徴は・・・、
                 ・食感がいい。歯切れがいい。
    
                   →歯で噛むとサクっとするのに、口の中でふわっと溶けます。
            
      ・やわらかい。
                   →めちゃうま。すぐ食べるのに向いています。but業務用で嫌がられます。(ぴえん)
(↑なんでかっていうと、海苔がお米の水分を吸って型崩れをおこすので、作り置きに向いていないのです)
           
                 ・香りが良い。
     
                    →磯の香りが食欲をそそります。
           
                 ・味が良い。
                    →鮮度が高いので、新鮮な海苔本来の味を堪能できます。
もうこれ以上いうことありませぬ・・・。

こちらは、一番摘みと二番摘みの海苔を比較したものです。
さて、どちらが一番海苔でしょうか!?
・・・
・・・
正解は、右が一番海苔です!

こちらが一番海苔です。
火を通していない生海苔です。きれいな赤紫色をしています。
特記すべきは、繊維の縮み具合!

海苔はもともとこのような形状なのですが、これを刈り取って細かく刻み・・・

こちらの海苔簀(のりす)に入れて、乾燥させます。
この乾燥させる時に、海苔の繊維が新鮮なほど収縮度合いが大きいです。
なぜか?
海苔も海の植物だから。繊維が生きているからです!
まず、海苔を炙っていきます!

丁寧に炙りますよ~。
ホットプレートを使って炙ってもいいですよ!
↓  ↓  ↓ まだ途中段階。確認しながら焼いてます!! ↓  ↓  ↓

焼けていない箇所と焼けている箇所があるのがおわかりでしょうか??
赤っぽいところがまだ焼けていない部分です。
なので、もうちょっと炙っていきます。

じゃん!!焼けました!
美味しそうだ~!!
さて、お次は二番摘みの海苔です。

やはり比べると、全体的にぼやっとしているのがおわかりでしょうか。
色もなんとなくくすんでいますね。
こちらも同様に炙っていきました。

ちょっぴり焼きムラがございますが(汗)
に、しても、繊維が縮みきっていない感じが伝わりますでしょうか??

左が一番海苔です!
こうやって比べると、よくわかりますね!
      とにかく、まず一度食べて頂きたいです!
      一番最初の新鮮な時期にとれるので、やはり二番摘み以降に比べると栄養価は高いです。
      それに単純に美味しい・・・。

     「おいしい!」と、さっそく焼けた海苔を試食する店主。
 
栄養面もバッチリで味も美味しいとか、最高じゃないですか??
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      ※一番海苔の注意点
      おにぎりなどにする時に、最初から巻いておくと、どうしてもべちゃべちゃになります。
      (それはやわらかいから。お米の水分をすぐに吸収してしまう)
      なので、なるべく持参されて食べる時に巻くのがオススメです。
持ち運びにも便利!無添加味付け海苔はこちらから♪
      最初から巻くのであれば、「おむすび用」と銘打っている海苔を使うのも◎
      臨機応変に色々試してみて下さいね!
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      そして海苔には、色々な等級がございます。
      東海苔店の店主は海苔大好きニンゲン代表として、こだわりの、とある等級を買い付けてきます。
      それはまた次回お話しますね!

店主より一言。
              「海苔は食感が命!!」